第二新卒で転職すべき?転職すべきでない?が分かる6つのケース

転職すべき?転職しないほうがいい?

現職で激務や低賃金、人間関係、望まない仕事に悩んでいる人にとって、転職すべきかどうか非常に迷うでしょう。

とくに、初めての転職となる第二新卒者にとっては頭を悩ませることが多いかと思います。

そこで、今回は「第二新卒で転職すべき場合、すべきでない場合」を解説してきます。

第二新卒で転職したほうがいい場合

転職した方がいい場合は、以下の4つになります。

  1. 年収アップしたい場合
  2. 職種、業界を変えたい場合
  3. ブラック企業を抜け出したい場合
  4. 転職先の候補がイメージできる場合

転職したほうがいい場合1:年収アップしたい

まず、年収アップしたい人に覚えてもらいたいのが、年収は「入社時」に決まるということです。

いくら現在在籍している会社で頑張っても年収が急激にアップすることはあまりありません。

この事実は、大企業はもちろんのこと、中小企業でもそのほとんどが変わりません。

あなたと同じく新卒入社の先輩社員が職場にいる場合は、先輩の今の給料があなたの将来の給料になると参考にできます。

例外として、一部の成果主義な企業や、完全歩合制(フルコミッション)の不動産営業やで結果を残して、年収が劇的にアップした例もあるでしょう。

ただ世の中の90%以上の企業では入社時に定められた基本給を大幅に上げるのは難しいでしょう。

ここでは、「基本給」と呼ばれるベースの給料を上げるには転職した方がいいよ、ということで話を進めていきます。

なぜ、「基本給」が低いのか?

それは、一度基本給を上げてしまうと簡単には下げることができず、経営者側にとってはリスクといえるからです。

また、基本給を上下できるのは、大体年に1回~半年に1回と企業で決められています。

こうした理由からあなたの基本給はなかなか上がらず、上げ下げできるボーナスや資格手当、役員報酬を使ってあなたの給料をコントロールし、支出を抑えています。

基本給が上がりづらい理由は、わかっていただけたと思います。

ここからは、なぜ入社時(転職時)に基本給が上がるのかを解説していきます。

入社時(転職時)に基本給が上がる理由

大まかに2つの理由があります。

  1. 転職はあなたを再査定する機会
  2. 優秀な転職エージェントによる給与交渉

転職はあなたを再査定する機会

冒頭でもお伝えしたとおり、会社員として年収を劇的にアップさせるには転職するしかありません。

この年収を上げる「転職」は、あなたを再査定する機会となります。

転職で新しい会社に入社する場合、新卒での決められた給料ではなく、今のあなたのスキルと経験を元に給料が決められます。

優秀な転職エージェントによる給与交渉

優秀な転職エージェントと一緒に転職活動を行えば、給与交渉で年収を引き上げることも可能です。

こうした場合、すでに内定している企業の年収と比較して、給与交渉を有利に行うことが大半になります。

給与交渉を有利に行う際は、すでに他社から内定をもらっているか、経験、スキルが必要になります。

※転職エージェントについて知識を深めたい方は、下記の記事を参考にし、転職成功へ役立ててください。

転職したほうがいい場合2:職種、業界を変えたい場合

職種、業界を変えたい方も転職した方がいいでしょう。

なぜなら、第二新卒での採用はポテンシャル採用となるからです。

20代後半以降の採用とは異なり、第二新卒者を経験者としてみるのではなく、新卒よりもビジネスマナーや社会人としての基礎スキルが身についた「新人」と見なします。

そこが肝となり、「新卒入社での失敗を活かした新人(第二新卒者)」を高く買う企業も多く、あなたが思う以上に第二新卒の転職市場は賑わっており、需要は高い傾向にあります。

下記記事では、第二新卒からの転職が難しくない理由を転職市場や有効求人倍率の観点から解説しています。

参考になる記事となっているので、ぜひ転職市場の現状を把握するのに役立ててください。

転職したほうがいい場合3:ブラック企業を抜け出したい

3つ目の転職した方がいい場合は、「ブラック企業を抜け出したい場合」です。

ブラック企業に勤務している人の多くが

  • 退職したら再就職ができない
  • せっかく入社した会社を退社したくない
  • やめたら他の従業員が困る

こうした悩みを抱えてやめられない人が多くいます。

ただ、あなたが20代前半ならいくらでも再就職は可能です。

なぜなら、若い人材を欲している業界がたくさんあるからです。

若いというだけで雇用してくれる会社は、いくらでもあります。そして、あなたが所属したブラック企業よりも環境がいい会社もいくらでもあります。

こうしたブラック企業の洗脳や選択肢を自ら狭める考えをやめることで転職できることを自覚できるでしょう。

転職したほうがいい場合4:転職先の候補がイメージできる場合

転職する意思を固める前に、リクナビNEXTなどの求人情報が多い転職サイトに登録して、実際に求人をみておきましょう。

今のあなたのスキル・年齢など、条件を満たす求人で本当に年収UPできそうか、理想の業界・職種に挑戦できそうか。
仮にその企業に応募した場合、受かりそうなイメージが湧く求人かどうか、予め確認しておくことが大切です。

不安な方は転職エージェントに「仮に転職活動した場合、理想の転職先(今より条件の良い職場)を見つけられるか」を相談することをおすすめします。

転職活動することと転職することは違う

ここで大切な事実として、転職活動することと転職することは違います。

どういうことかといいますと、転職活動するだけで、場合によっては今の会社に納得して残り続けるという意思決定もできるからです。

仮に今のあなたで年収アップが難しいと気づいた場合でも、具体的にどんなスキルを身につけておけばキャリアアップ転職できるのかを明確にしておくだけで、今の職場での働く意思も変わるかもしれません。

実際に転職する云々は別にして、自分の現在地を認識できるという点において、転職活動の意義は大きいといえるでしょう。

第二新卒の転職活動におすすめ転職エージェント

もしあなたが転職すべきか分からないという場合は、大手総合型の転職エージェントを利用するといいでしょう。

大手の転職エージェントは多くの求人数を保有しているうえ、転職支援の実績も豊富なため、多くの転職事例の情報を持っています。

仮にあなたが転職活動すれば、どのくらい年収UPを実現できることが多いかなども教えてもらえるでしょう。

以下、転職業界を代表する3つの大手転職エージェントです。

マイナビAGENT(20代に圧倒的人気)

mynavi-agent
新卒での採用媒体「マイナビ」を利用していた親近感から、20代に最も使われている転職支援サービスです。
マイナビエージェントは大手エージェントの中でも、20代若手・第二新卒の転職支援実績が特に多く、安心して利用できます。
大手3大エージェントのうり、マイナビだけ転職サポート期限が無いため、ゆっくり転職活動が進められる点も魅力的といえるでしょう。

リクルートエージェント(実績・求人数圧倒的No.1!)

リクルートエージェント
求人数が約30万件(非公開求人含む)という求人数圧倒的No.1のリクルートエージェント。もはや登録しない理由がありません。利用するには少し敷居が高いイメージもありますが、専門的なアドバイスをもらえることでしょう。
仕事も少し慣れ、入社半年を過ぎた頃なら登録すると転職アドバイスを受けられると思われます。

doda(業界最大級)

doda
約12.7万人の求人数を誇る業界第2位のdodaエージェント。dodaはきめ細かいサポートに定評があり、dodaしか取り扱っていない独占求人もあるため、案件を取りこぼしたくない方は併せて登録しておきたいエージェントです。

転職活動を進めるなかで、もし転職の意思が固くなれば、第二新卒専門の転職エージェント「ウズキャリ(UZUZ)」「第二新卒エージェントneo」なども利用を検討するといいでしょう。あなたの転職が成功するために、面接対策、書類選考対策など手厚くサポートしてくれます。

第二新卒で転職しない方がいい場合

転職しない方がいい場合は、以下の3つになります。

  1. 人間関係が原因で辞める場合
  2. ただなんとなく、勢いで、という場合
  3. キャリアプランを明確に考えていない場合

転職すべきでない場合1 :人間関係が原因で辞める場合(例外あり)

退職理由で二番目に多い理由が「人間関係」ですが、それでもこの理由で退職すると転職活動が失敗に終わるケースにつながります。

社会人になると、横のつながりだけでなく、年上との縦のつながりも広がります。

いい面もある一方で、考えの不一致や強制的な付き合いが必要になるなど、ストレスを多く感じることになります。

しかし、そうした人と円滑に関わるスキルも転職活動の場では、注目して見られているものです。

ポテンシャル採用である第二新卒ならなおさらだと言えます。

ただ、パワハラやセクハラなどを我慢する必要はなく、すぐにでも転職する計画を立てるべきです。

その際には、「身近な人に相談する」「人事部に相談する」といった行動を起こすことが退職後の面接で評価の分かれ目になります。

ある意味、この行動は業務改善での行動を起こせるかどうかの指標でもあり、ご自身が悩んでいることについて周りに助けを求め、一緒に改善してもらう、といった評価にもつながります。

つまるところ、パワハラとセクハラが原因での退職でなければ、採用面接で「人間関係が理由で退職しました」というべきではありません。

転職すべきでない場合2 :ただなんとなく、勢いで、という場合

転職はご自身の意思と自己責任でするものです。

この意識が欠けると、失敗することになります。

「とりあえず三年経ったから」や「友人が転職に成功したから」といった他人の影響で転職を始めてしまうと、ご自身が思う”転職の意味”を見失ってしまいます。

筋の通った理由がない場合は、転職活動はしない方がいいでしょう。

転職すべきでない場合3:キャリアプランを考えていない場合

キャリアプランよりも高い給与に惹かれて転職を検討する方や3年後、5年後を見据えて転職を検討できない方は、転職しない方がいいでしょう。

「どんな企業で、どんな業務をして、どんな人たちに囲まれながら、何年間どんな経験とスキルを蓄える」といった明確なキャリアプランがない場合は、ただ今の会社を辞めたい人になってしまいます。

これでは、転職を繰り返すジョブホッパーになるのは明白でしょう。

まとめ

転職した方がいい場合

  1. 年収アップしたい場合
  2. 職種、業界を変えたい場合
  3. ブラック企業を抜け出したい場合

転職しない方がいい場合

  1. 人間関係が原因で辞める場合
  2. ただなんとなく、勢いで、という場合
  3. キャリアプランを明確に考えていない場合

転職した方がいい場合」に当てはまった方は、まずは下記にある「第二新卒に強いおすすめ転職エージェント転職サイト」を見てみてください。

転職した方がいいのはわかったけど、まず何をすればいいのかわからないという方が大半だと思います。こうした疑問は、エージェントのサポート内容を把握することで自分が今やるべきことが見えてきますよ。

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